Over the Rainbow

その音を探しに

虹に到る病、もしくは幸福な呪い 4/14L'Arc〜en〜Ciel ARENA TOUR 2024 yokohamaARENA

2月より始まったこのunbound

tourも愈々最終日

初日と千秋楽を観られたのは、この上なき喜び

特にこの〆を共に過ごせた事は、生涯忘れ得ぬと思う

L'Arc〜en〜Cielだけでなく、今まで観てきた全ライブの中で一番のライブだった

 

前日はお財布忘れ、この日も時間配分を間違えて割とギリギリ到着と折角のライブを万全で臨めなかった事を猛省す

だが、半分ダメ元と覚悟していたラルカフェも、アイスココアだけの販売が勿怪の幸いで無事ルシエルちゃんコースターもget(100円お安くなってたのは、L’飾りがなくなったからかな?w)

かなりギリギリ入場だったが、前日に場所を確認していたのですんなり着席できたのは幸い

前日がアリーナスタンド1列目、2日目は同じエリアの至近4段目という近さだったw

だが、この僅かな違いが案外と大きく、それも逆に良い方に働いてくれて満足な位置での参加となった

1列目も実質センターと言える良席だったが、若干高い位置にあがっただけで視野が広がって俯瞰度も増して高揚

と、気分高まったところで、また正面から開演を見られたので更に嬉しいw

今度こそBLACK ROSE始まり

今回のツアー2日目参加が多かったので、皆殺しよりこちらの始まりに馴染んでしまったw

心持ち、前日より音響が悪い気もするが、それを凌駕する演奏に圧倒される

hydeさんも、決して万全の声とは言えないが表現力の深みは増していて驚くほど

細かなことはどうでも良くなってしまうくらい、L'Arc〜en〜Ciel4人と会場全体の一体感が凄かった

音と感情の坩堝って、こうなるのかと思いながらその渦にダイブする

ラルクのファンになってそれなりの年数を過ごし、ライブも多分50回以上通っているが、断言する

この夜はラルク史上の至高だったと

 

演奏、歌唱、演出、個々を挙げたらもっと良い日もあったかもしれない

個人的にはhydeさん声艶は苺ラニバが最高だったと思うし

前日ライブも素晴らしかった

だが、L'Arc〜en〜Cielを愛する、この1点に於いて会場全員の心が一体化したのはunderground最終日のこの夜だったと私は感じた

勿論、我々ドエルはずっとL'Arc〜en〜Cielを愛している

だが、この夜、これほどの一体感を得ることができたのは、他ならぬL'Arc〜en〜Ciel本人たちがこのバンドを心底愛しているのを認められたからではないだろうか

彼らもプロ、今までのライブだって全力で臨んでいたのは伝わっている

が、それなりの歳月、彼らを見てきたファンはずっとその底にある澱を感じ取っていたと思う

そりゃあもう、色々あったし

えぇ、言い尽くせぬくらいに

ビジネスライクにL'Arc〜en〜Cielで有り続けていたとしても、それはそれで致し方ないと肝を据えて観ていた部分もある

周年ライブの度に、「コンスタントに活動しない、こんな癖のあるバンドによく付き合ってくれた」と言われても、笑って受け流していた

 

それが少し変わってきたのは、コロナ禍を経たからなのか、ラルクの面々が歳を重ねたからなのか

或いは、その両方なのかもしれない

卑下する事も、過大評価する事もなく、正しく自らを受け入れ愛せる

人はそうなって初めて、本当に他者も愛せるのではなかろうか

L'Arc〜en〜Cielの4人も、ラルクである事に複雑な思いを抱え続けてきたであろう

それが、この数年の世界変化と自身が重ねてきた歳月が鍵となり、縛り付けた箍を外して、L'Arc〜en〜Cielを愛するL'Arc〜en〜Cielになれたように感じた

ラルクラルクを愛して初めて、真の一体感を編み上げられた“L'Arc〜en〜Cielに至る病”が発症する

underground千秋楽は、メンバーもドエルも全員が罹患したラルク史上最高な記念日になったのだ

長い歳月掛かったねw

この先、どんな展開になったとしても、この夜があった事で何があっても受け入れられる

そう考えると、L'Arc〜en〜Cielに至る病とは或る種の呪いかもしれない

但し、それは得難い幸せな感情を伴う呪いであるが

 

野狐禅な事を書いているのは判っている

取り留め無すぎて読んで貰う意味ない事も

だが、書かずにいられない

何故ならば、私もL'Arc〜en〜Cielに、虹に至る病だから

これはもう、幸せな呪いとしか言いようがない

 

本当に幸せな時間だった

妖艶すぎて怪しげなお芝居を見た気分になったTHE NEPENTHESや、ツアー中の努力の集大成が大成功だったOpheliaの艷やかなサックスw

前日もだがGLMWが刺さって刺さって、ぐちゃぐちゃに泣きながら歌ってたし、ミライは諦めず前進する勇気に“その歌声を糧に”与えてくれた

正直、発売時はここまで心に深く広がる歌になると思っていなかった

ラルクにしてはストレート、ひねりや比喩がない歌詞に物足りなさを感じたし

だが、ライブで聴く度、私の中で大きく育ったのを感じた

困難な禍を乗り越え、ミライを目指す意思を高らかに謳い上げる曲だからこそ、平明な歌詞であることがチカラを呼ぶのだと

それが最高潮に達したのがアングラ千秋楽のこの日だった

それはこの曲だけでなく、どの曲っもだったが

ライブ定番曲のVivid Colorsがこんなに鮮やかに新しい輝きを見せてくれると思ってなかったし、flowerの素晴らしさと言ったらもう

花柄スクリーンな花道の上で膝を折り、天を仰いで驚異的長さで最後の“flower”を歌い上げたhydeさんを観られただけで、長年ファンを続けて来た全てが報われた気がした

それくらい絶世の歌唱、絶世の美貌だった

この凄さ、絶対に忘れない

また、麒麟組で稼働部隊が走り回って全員集結したのも強く印象に残った

hydeさんとkenちゃんが絡んだ花道は見えない方だったのだが、丁度見える位置にいたtestuyaさんがΣ(º ロ º๑)とした顔になり、凄い勢いで駆け寄って行ったので私も状況に気がついた

イヤ、ホントにホント、ビックリしたよ

こんなに和気藹々と演奏する姿を観られる日が来るとは思ってなかった

3人とも少年に戻ったような表情で、胸が熱くなったな

更に、中央で動けないyukihiroさんの元へとも集まり、久しぶりに一寸だけドラムソロをやってくれたのも望外の喜び

アンコール前にドラムソロをやってくれなくなって結構になるが、まさかkilling meで聴けるとは

嘗ての鬼気迫るドラムとはまた違う、なんだか温もりさえ感じさせる、本当に嬉しそうなリズムでそれも驚き

そうか、yukihiroさんも本当にこの日を愉しんでくれたんだね

胸が熱くなった

どの場面も素晴らしすぎて

 

思い出すがまま、取り留めなく書いているが、現場とライブビューイングを見られた幸運な者たちの記憶にしか残せないのは勿体なすぎる

どうにか映像化し、形として受け継いでいけないでしょうかねぇ……

諸般事情があるのは判るが、どうにか御一考を伏して願い奉りたい

演奏だけでなく、ルシエルちゃんMCも伝説級

ライブ新人キャラなのに、ここまでレベルの高い事やってくれるとは、嬉しい誤算でしょラルク当人たちもw

特にhydeさんは「生んでくれてありがとう、“パパ”!」と言われ、なんとも言い難い絶句してたしwww

前日のAIによる“エンジェリックボイス”認定、この日のルシエルちゃんからの“パパ”逆認知w、そしてyukihiroさんからの“美の基準”太鼓判と、一挙に3つの名称を得てしまったのも、過去ライブではあり得なかった事態ww

yukihiroさんから「(好きな寿司ネタは」かっぱ巻き」との生声引き出したりとかも、凄かった

ラルク最終兵器は、ルシエルちゃんかもしれないw

 

と、長々書いたが、記憶は記憶のままにしておくのもまた、正しいライブなのだとも判っている

hydeさんも「珍しい曲をやったでしょ、次は20年後までやらないかおもしれないから、しっかり聴いておいて!」とMCした

ライブは一期一会

その音、空気はその一瞬を得難いもの、心して飲み尽くすべきなのだろう

判ってはいるけどね

でも、未練がましく、再びの幻を夢見てしまう

だって、我々は虹に至る病に罹ってしまったのだから

“夢を描くよ、どこまでも高く”

しても、良いじゃない?w

横浜アリーナに集ったドエルの魂を高らかに歌って、3ヶ月の夢は閉じた

演奏が終わり、会場を駆け回ってハグするhydeさんとリーダーは、きっと32年前に戻っていたと思う

ほんっとーーーに紆余曲折山あり谷あり絶壁ありで複雑な三十余年だったが、今一度、新たに虹を架けることができた夜だった

メンバーが捌けた後、このツアー映像が流され、現在新譜作成中の告知で本当にエンディング

シングルなのかアルバムなのかも教えてくれないのが、如何にもドSなラルクらしいw

それでも、ドMなドエルは歓喜に湧いて

だって、永遠にL'Arc〜en〜Cielに至る病の患者なのだから、仕方ないw

生涯ドエルで上等

有り難う、この幸せな呪いに心からの感謝を

 

 

【 4/14 setlist】

1. THE BLACK ROSE
2. EXISTENCE
3. THE NEPENTHES
4. 砂時計
5. a silent letter
6. Ophelia
7. Taste of love
8. Voice
9. Vivid Colors
10. flower
11. It's the end
12. Cureless
13. Blame
14. 叙情詩
15. GOOD LUCK MY WAY
16. Killing Me
17.  NEXUS4
18.Bye Bye
19.ミライ
20. Link
21. MY HEART DRAWS A DREAM